比叡山は寺に次ぐ寺、至るところに寺があるので途中からは横目で見ながら通り過ぎるほどでした。
そんなわけで滋賀県に行ってまいりました。軽い気持ちで延暦寺に行ってみようと調べてみると、めっちゃ山奥にあるしお寺がわんさかあるのでどれが延暦寺…?と訳がわかりません。
どうやら延暦寺の境内は比叡山全域であり、山内は3つの地域(東塔・西塔・横川)に分かれその中にいくつもの寺院があるようです。
旅の始めにお伝えしたいことがあります。
比叡山に行く方にはスニーカーで行くことを激しくおすすめします。
思った以上に山です。けもの道とか普通にあります。ヒールで行ったら足取れます。
朗らかな天気に恵まれた朝、京都駅に到着しさっそく比叡山行きのバスを探すも、頭がまだ寝ているので全く見つけられません。
案内板近くにいたスタッフさんがとても丁寧にバスのりばを教えてくれました。
あのスタッフさんがいなかったら天橋立に行ってるとこでした。
バスに揺られて1時間ちょっとすると比叡山に到着です。
帰りのバスの時刻表を見ると震えるほど少なく、一気に目が覚めました。絶対に乗り遅れてはならない…!
本日の計画は、3つの地域(東塔・西塔・横川)をまわることです。
始めに着いたのは東塔です。
まずは各地域のお寺を参拝できる諸堂巡拝券1,000円と、山内循環するバスの乗車券1,000円を買います。
諸堂巡拝券はないと何も見れないので必須アイテムですが、バス乗車券は気合で全地域を歩いてまわる方やひとつの地域だけ見るという方には不要です。
どこに行こうかぶらぶらしていたらお寺様が列をなして大講堂に入って行く場面に遭遇しました。
後で調べたら「天台大師報恩法要 天台会」の日だったようです。
延暦寺の総本堂の根本中堂は改修中(10年かかるとか!)でしたが、屋根が見れるとのことでまじまじと拝見してきました。
そして今回の一番のお目当てともいえる梵字の抹茶ラテを延暦寺会館の喫茶店れいほうで飲みました!
きれいで飲むのがもったいない。梵字は7種類あり好きな字を選べます。土日祝だと梵字テラミスが食べられるそうです。
目的を達成して、もうこのあとは好き勝手にまわるだけです。
いい感じのアングルで撮れた東塔。
次はバスに乗って西塔へむかいます。
3つの区域はそこそこ離れたところにあるので体力がない方にはバスがおすすめです。
猿が出るみたいで、遭遇しないかちょっとワクワクしていましたが結局会えませんでした。
ただ、京都駅に帰るバスでサルを見かけて、あの看板は本当だったのか!と嬉しくなりました。
一瞬で通り過ぎたので写真におさめられなかったのが残念です。
こちらの浄土院は表から見ると渋いんですが、裏に回ると朱色の鮮やかな寺院があり驚きました。
この旅で一番印象に残ったお寺です。
にない堂は修行中のため入れませんでした。
当たり前ですが本当にお寺で修行をしてるんですね。
邪魔にならないようそっと渡り廊下の下をくぐって行くと西塔の本堂である釈迦堂に着きます。
この行き方がなんだか隠されたお寺っぽくて好きです。
山道を歩いてる途中に見つけたお坊さんが参拝順路を教えてくれました。
そのやさしい笑顔と道の険しさのギャップ。
実はバスの時刻表とにらめっこしながら分刻みのスケジュールでバタバタお寺をまわっているため、山道で私の足音を聞いた人にはイノシシがいると怯えさせてしまったかもしれません。
なんとか横川行きのバスに間に合いました。
ここはおみくじ発祥の地と呼ばれる元三大師堂があります。
横川は他の地区より離れているので人も少なく落ち着いた雰囲気でした。
最後に旅の締めくくりとして比叡山の全体を写真におさめようと山頂までやってきました。開けた場所に来ると吹き抜ける風が気持ちいいです。
こちらが私のおさめた比叡山です。
木が育ちすぎている。全然見えない。
あんなにお寺あったのに一個も見えない。
それでは定刻となりましたのでバスに乗車します。
またのご拝読お待ちしております。