万博に行きたすぎて行った気になった

まもなく閉幕する万博はチケット争奪戦が繰り広げられています。私は9月に入ってかけこみ万博をしたのですが、行きたいパビリオンを全てまわるには時間が足りなくて後ろ髪を引かれながら帰りました。

いまさら万博の魅力に取り憑かれ、万博に行きたすぎてエア万博を決行することにしました。エアでも万博と思うと心が弾み、休みの日に意気揚々と神戸をまわってきました。

万博は関西で開催ということでやはり関西のパビリオンはかかせません。まずは兵庫パビリオンに行きました。

兵庫パビリオンです(兵庫県立美術館ともいう)

安藤忠雄建築の兵庫パビリオンは万博の中で最もお金がかかっているパビリオンではないでしょうか。さっそく3階に行き“ひょうごフィールドパビリオン”を訪れました。パビリオンの中にパビリオンがあるという設定崩壊が起きましたが目を瞑っていただけると幸いです。

最初に入ったエリアでは自分の描いたイラストを壁に投影し動かしてくれます。

私の描いたデブタンが空に飛び立ちました

次のエリアでは兵庫県の歴史や暮らしについてたくさん紹介されています。それぞれ楽しく学べるブースがいくつかありました。全然混んでいないのでゆっくり見て回れます。

個人的No.1は播州織のブースです

最後にアンケートに答えるとはばタンシールが貰えて充実のパビリオンでした。

次は海外パビリオンをまわりたいので三ノ宮に移動です。駅から北へ徒歩15分のところにあります。ところで神戸を観光する方にお伝えしたいのは、“北へ徒歩15分”と書いてあるとそのうち14分は上り坂です。残り1分は上り坂です。つまりずっと上り坂です。神戸は坂の街なので体力に自信のない方や土地勘のない方は迷わずバスを利用するのがベターです。

そんなお節介を勝手に焼いている間に到着しました。

これはまさしくイタリア館

こちらのパビリオンは仮設ではなくオーナーさんが住んでいる個人宅だそうで驚きです。

豪華絢爛な部屋に目を奪われます
インスタで見たことある撮影スポット!
大きな瓶も香水でしょうか?
テラスも素敵です

私には知識がないので恐縮ですが、おそらく老舗だったり高級であろうものがこれでもかと置いてありじっくり見ているとあっという間に時が過ぎていきました。

近くに海外パビリオンがまだあるので行ってきます。

オーストリア館に到着です
マリー・アントワネットの大きな絵画
幼少期のモーツァルトの部屋が再現されてます
家具も衣装も可愛らしいです
2階はモーツァルトの生涯を紹介しています

オーストリア人は英語を話せる人が多く音楽を愛する人々なんだそうです。以前テレビで、街中でオーケストラのパブリックビューイングをしていたり弦楽器を弾いたりしている光景を見て「行ってみたい!」と思ったのですが、館内をまわってさらに行きたくなりました。

続きましてはすぐお隣にあるデンマーク館です。

待ち時間ゼロで入れました
ヴァイキング推しです

ヴァイキングの解説で面白かったのが、ホテル等で大皿に盛られた色んな料理から好きなものを皿に取り分ける“ヴァイキング”は日本のみで使われている言葉だそうです。帝国ホテルが日本で最初にこの食事形式の“インペリアル・ヴァイキング・サール”というレストランを開業し“食べ放題=ヴァイキング”と定着したとか。海外では“ビッフェ”と呼ばれ、たしかに最近は日本でもそう呼ぶところが多いです。

そして、2階にあがってついに見つけました。

ここにあったか大屋根リング!

正確には屋根ではないですけど細かいことはいいのです。万博の代名詞と言えるものが見れてテンションが上がります。

人魚姫やマッチ売りの少女の作者であるアンデルセンもデンマーク人と知りました。

アンデルセンの書斎が再現されています

2階からヴァイキング船を見ると船内に硬貨がたくさんありました。

さすがヴァイキング船です

ショーケースにはお土産がたくさん並べられていてどれもかわいくお値段はなかなかの金額ですが眺めるだけでも楽しいです。

現地から直輸入でしょうか

さて次はオランダ館にやって来ました。

ラストの海外パビリオンです

ここではオリジナル香水が作れるのですが支払い方法が現金のみで持ち合わせがなく断念しました。作りたかったです。

部屋に入る前から雰囲気のよさが伝わります
社交場であるサロンルームです
ベッドルームはオランダ家具が並んでいます
左の洗面台は貴重なものだそうです
キッチンには調理器具がたくさんありました

帰ってから写真に写っていた説明看板を読んだらシャンデリアが注目ポイントだったみたいで見事に見逃していました。香水も作りたいのでそのうち再訪しようと思います。スタッフさんはみんな民族衣装を着ているのですがそれがとてもかわいくて、スタッフさんの服装ひとつでより世界観が統一されるんだなあと実感しました。

この3つの海外パビリオン(異人館)は支払いが現金のみのところが多いため観光する時はお気をつけください。万博気分で行ったため現金をあまり持っておらず後悔しました。“これは万博だ”という想いが強すぎたようです。

海外パビリオンをたっぷりまわれて、もうすっかり大満足なのですがやはり万博で外せないのは食事です。本当は朝に出発してお昼ご飯やスイーツを食べる予定でしたが、ダラダラしてるうちにお昼になり家でご飯を食べてから出発してしまったので少しだけ味わおうと思います。

JR元町駅にあるデリカフェでミャクミャクドリンクを買いました。

3種類あります
スイカレモネードソーダにしました

甘さの中にほんのり酸味があっておいしかったです。これだけだとさみしいので中国館(という名の中華街)に来ましたが、目当ての豚まんのお店がすでに閉まっていました。

中国館(中華街)の雰囲気だけでも

しかし後日行くタイミングがあったので食べてきました。

人気店なので並びますが進みは早いです
5個600円の豚まんにしました

しっかり味のついた餡でとってもおいしく小ぶりなので余裕で5個食べられます。以前ここの豚まんを初めて食べた時に「なんだこの豚まんは!?おいしすぎる!」と感動したのを覚えています。

さて、ミャクミャクドリンクから中国館に着くと急に夜になっていたことを不思議に思った方がいるかもしれません。距離が離れているのかと言うとそうではなくむしろ徒歩5分もかからないのですが、実はその間で水族館に行っていました。これがなければ当日に豚まんを食べられたのですがチケットの有効期限が切れかけていたので水族館の予定をねじ込んだ次第です。

平日で少し天気も悪いおかげで空いていたのでスムーズにパビリオンをまわれてエア万博を想像以上に楽しめました。

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